今年の4月に手が滑って入手してしまったという話は過去のエントリーで書いたけど、それはあくまでも「単焦点買っちまったぜうへへへへへはへへへへへへ」って事しか書いていませんでした。
ある程度写真撮って特性が掴めたらちゃんとした記事書くよ的なことを書いた記憶も。
ということで今回はFA50mmF1.7のご紹介でございます。
(2021/03/08追記)
このエントリー、やたらアクセス数多いな~と思ったらなんとGoogle検索で価格.comの次にここが出ていました。なんてこった。Google検索で(実質)1番に出てくるのに比べてあんまりにも内容がしょぼすぎるので見せられるような写真への修正と本文の書き直しをしました。
FA50mm F1.7 というレンズ
ペンタックスの50mmF1.7はsmc PENTAX 50mmF1.8の後継的な感じで発売されたMレンズのsmc PENTAX-M 50mm F1.7、その先代から続くF1.8を遡ると55mmのsmcタクマーとスーパータクマーを経てオートタクマー50mmF1.8まで到達する。らしい
「F1.4より小型軽量でお安いレンズ」的な位置づけだったそうですが、俺はその頃には生まれてすらいないので実際がどうだったのかは知る由もありません。
さて、そんな由緒ある50mmF1.7の血を受け継ぐFA50mmF1.7だが、レンズ構成もスーパータクマーから変わらずずっと5群6枚、フィルター経もペンタックスお馴染みの49mm。
ちなみに、このレンズについてちょっと調べている時に目についたんですが、「色味がISO規格の標準に合わせて作られている」とか「FAレンズのカラーバランスはこのレンズを基準に作られている」とか、インターネッツでしか知識を得られない現代人には嘘か真か永遠に知り得ないような噂も囁かれていたりします。実際どうなんだろうね。
FA50mmF1.7の写り
《注意》ここに掲載している写真はK-70で撮っていますのでAPS-Cのイメージサークルにおける描写について語っています。フルサイズでの写りについては中心部の事しか信用ならないのでご注意を。
このレンズの描写ですが、球面収差が残っているのか開放ではかなりふわっとした描写になります。まあ非球面レンズを用いてないので仕方ないと言えば仕方ないですね。
ですが、開放F1.7からダイヤルをワンクリック回してF1.8まで絞ると比較的しゃっきり写るようになります。こんな調子で、F2.0ぐらいまで絞れば普通に写るようになります。
ボケは割と素直な感じですが色づきがちょっと気になります。
いくらAF時代のレンズとはいえ「最近の」とはとても言えたもんじゃない時代のレンズですから、逆光耐性もそれなりですし、パープルフリンジもけっこう出ます。仕方ないです。
まあとにかくボケ量がキットレンズとは段違いですね。調子に乗って絞り開けまくってます。
もちろん絞り込んで撮るときっちり写るので「開放ふわふわ絞ればしっかり」という単焦点の典型的な描写傾向だと思います。 単焦点レンズは絞りによる描写の変化が楽しいですが、はじめて単焦点を手にした者はとにかく絞りを開けたくなってしまいます。ソースは俺。
開放のフワッフワ具合からF1.8で既にかなりしっかりとした写りになるので、やたら絞りを開けたがりがちな初めての単焦点としてかなりいいレンズを得たと思っています。
使い勝手はどうなの
このレンズの使い勝手はほぼ現行レンズとして未だ現役のFA50mmF1.4にかなり近いと思います。
持ってみると(ヨドバシとかで)F1.4の方が少しズッシリした感触がありますが、サイズもそこまで変わらないし、フィルター経もお馴染みの49mm、FAレンズなので絞りリングも付いてるし、お決まりのようにAF時はボディー内モーターがウィンウィン唸ります。うるせえ。
そんな中でFA50mmF1.4と少し違っているのは「前玉が奥まっている」ということ。
ざっとフィルター面から20mmって所でしょうか。人差し指の厚さぐらい奥に前玉があるので不意に前玉タッチをしてしまって肝を冷やすなんてことも少なくて済むし鏡筒でそれなりに遮光してくれるのでフードもいらないです。
比較的小さいので気軽に使える素敵なレンズですね。
お別れ
とまあ、それなりに良いレンズではあったんですが、換算75mmというAPS-Cで50mmを使った時の画角が自分には馴染まなかったのと開放のふわふわした描写を使いこなせなくて使用頻度がめちゃくちゃ少なかったのでハードオフに売ってしまいました。5500円で買ったレンズが5500円で売れたので差し引きゼロです。
作例のコーナー
このレンズで撮った写真を何枚か放出してこの記事はおしまい。