自分は、一体どんな人間なのだろうか。
なんとなしにふと頭の中に浮かんできた疑問に、いくら頭を捻っても答えが出ません。いや、正確には出るには出るのです。けれども、その答えはどうも的を射ていないように感じます。
「隣の芝生は青く見える」という言葉が世の中には存在するように、誰しも自分の事に関してはどうもマイナスの部分に目ざとくなるようで、もちろん自分も例外ではありません。自分はどんな人なのかと考えても足りない点ばかり浮かびます。怠惰、記憶力がない、教養がない、斜に構えてる、滑舌が悪い、思考がキモい、顔もキモい、童貞と何一つ良い所が出てきません。たまったもんじゃないぜ。
ですが、誰もが自分の芝生は青く見えないのですから、自分にも他人から見たら青々として見えるような優れた点がどこかあるのかもしれません。足りないものは欲しくなりますから意識が向きますが、持っているものはそこにあるのが当たり前ですから、その事の凄さ・素晴らしさは当人には目が向かないのでしょう。
なので他人からの視点を加えてあげましょう。凄い事は凄いと伝えてあげること、それだけで持つ者は自覚を得るのです。伝えてもなお謙遜してやたら自分を下げる人はもうダメです。こういう人一番嫌いな人種なんですよね。褒め言葉ぐらい素直に受け取りなさい。
やはり褒められるというのは大事なものです。自分の行いに分かりやすく肯定のレスポンスが返ってくるのですから自己肯定感や自己評価の向上に効果があるのは自明でしょう。振り返ってみると久しく誰かから褒められた記憶がないので、自分を省みても黒いものしか出てこないのはこれも一因なのかもしれません。
他人の事を褒めるのは気分がいいですし、褒められた側ももちろん気分はいいものです。win-winの関係ですから誰も不幸になりませんし、自分の行いは回り回って自分に返ってくるものですから、まずは自分が他人の事を褒めるようにしていきたいと思います。
みんなも俺の良いところいっぱい褒めてくれていいんだぞ？
