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西町北21丁目

まともな事を書きます

ふと気がつけば、そこは沼の中だった。

道具が好きです。

 

 昔から、特に自分の技量が優れている訳でもないのにやたら道具に拘ってきました。中学時代は字がきったねえのに筆記用具(主にシャーペン)に拘り、後に途中でリタイアすることとなる剣道部に所属していた時は顧問イチオシのすっげえ軽い竹刀を使うなど、ちょっとマニアックな道具大好きエピソードには事欠きません。

歳をとった今でもその習性は相変わらずのようで、無駄に道具にこだわって生きています。

 

 端的に言えば今回もそれが発動したよってだけなんですが、せっかくなら書いておこうと思い立ってこんなものを書きなぐっています。

 

 昨年の夏、私は外付けモニターを買いました。

ni4mc.hatenablog.com

これですね。これも無駄にカラーマネジメントモニターなあたり、習性が滲み出ています。

モニターを買ったはいいものの、小さい横画面+大きい横画面を縦配置したデュアルディスプレイはすこぶる利便性がよろしくない。それと、wordで文章を書くときとか、pdf見たりするときは縦画面が欲しい。そんなわけでモニター2枚化計画を日々企てていました。

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 しかし、そうなるとノートPCは画面を畳まれてモニター横へ追いやられます。さすれば、必要になるのは何か。

そう、外付けのキーボードです。そんなわけで2画面を出力するために必要なドッキングステーションの他に、いい感じのキーボードの導入も企てていました。

 そんな中、過去にもちょっと話題に上った友人のyoutubeを見てみると、彼はrealforceを激推ししていました。現行品を買おうとするならば2万円は下らない、まごうことなき超高級キーボードです。マニアックな道具が好きな人間は最上級という言葉に弱いもので、俄然realfoceが気になり出します。幸い(?)にもrealforceは2世代ほど前のものになると中古品が1万円以下で流通しています。相応のキーボードをもし新品で買おうとするならばどれも1万円程度はする中で、最上級品の型落ちが1万切りはかなりお手頃と言えるでしょう。

 ということで、ヤフオクrealforceを買いました。中古の流通価格が8000円態度のものが多い中、送料も含めて7000円弱で入手できました。やったね。初っ端から最上級のものを買うあたりすでに沼に片足突っ込んでいるどころか足湯状態になっていますね。

しかし、思ってたより最高の打鍵感って感じじゃないなーという肩透かしなフィーリング。聞くところによると、realforceは長期間使用していると打鍵感が重くなって元のものより打鍵感が低下するらしいです。そのせいか否かは不明ですが、一部のキーがメンブレン方式もびっくりのタクタイル感になってしまっていました。まあそれでも結構ヌルっとした打鍵感はなかなか悪くないんですけどね。

 そんな期待値が高すぎて若干期待はずれだったrealforceが実際に微妙なのか、それとも最初から上級のものを使ってしまったせいで俺の体が贅沢になっているのか判断するためにもう一個キーボードを買おうと考えました。アホか?

 期待値が高すぎたのか検証する他にも、省スペースキーボードはいかほどのものか、メカニカルキーボードはどんなもんなのか、それとUS配列を試しに使ってみたかったという点もあります。

 俺はテンキー大好きマンなので、購入したリアフォはフルキーボード、つまり横幅がクソでかいです。けっこう机が窮屈になってしまったので、小さなキーボードの場合、どんなもんか試してみたかったんですよね。

 メカニカルキーボードについては、ノートPC→リアフォと一段とばしで来てしまったので、間にいるメカニカルキーボードも試してみようと思った次第です。

 それとUSキーボードを試してみようと思った点。実は最初はキーボードはアーキスのMaestro 2sを買おうかと思っていました。小さくてテンキーも付いているんだから、テンキー大好きマンにはおあつらえ向きのキーボードです。しかし、価格はおおよそ1.5万円。高い。新品のリアフォやHHKBと比べれば屁でもないのかもしれませんがバチバチに拘っているわけでもない人間に1.5万はめちゃくちゃ高いです。

ケチくさい人間なのでこういうのはヤフオクやメルカリで狙いますが、まあMaestro2sはあんまり出てこない。出てきても1.2万円とか。そんなん買うぐらいなら新品買うわ。そして、たまにいい感じのものが出てきたと思ったら配列がUS配列。クソむかつく。

 そんなわけでUS配列に対しては「イキってUS配列使ってんじゃねえブチ殺すぞ」ぐらいに思っていたのですが、やはり使いもせずに否定するのは良くないよねということで、US配列のキーボードを試してみようと考えました。

 

 さて、そんないろいろなお試し要素が絡み合ったキーボードを探していたのですが、ちょうどヤフオクに安くていい感じのKeychron K3が出てきました。省スペースキーボード・メカニカルキースイッチ・US配列に加えて、ロープロファイルという新たなお試し要素まで含まれていて送料込み6500円。いいじゃない。

それに加えて、Keychronの光学赤軸を搭載したモデルだったので、押下圧が40gとリアフォ(変荷重)より軽いです。さらなる軽いキータッチを体験してみたい。ということで、気合を入れて参戦しましたが、他の入札者も現れず、あっさり6500円で落札。

 

 そして今日、到着しました。

RGBバックライトより白バックライトのほうが好きなので、安い白バックライトでも無問題です。なんならRGBだったら買うのやめてた。

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 光ります。なんか色々騒がしいパターンで光ったりもするのですが、常時全キー光りっぱなしか、押したキーが光るやつの2種しか使ってないです。

なかなかテンション上がってますね。

 US配列についてはそこまでネックになる要素もなく、極めて普通です。普段縦方向には割と適当な感覚でエンターキーを叩いていたので、エンターキーを押そうとしてバックスラッシュが押ささったりしますが、横方向に長いため、慣れればこっちのほうが押しやすいというUS配列ユーザーの理屈も頷けます。わざわざJIS配列から乗り換える必要性は感じませんが、JIS配列に劣っているとも感じません。つまるところ、別にどっちでもいい。

 それ以上に感動したのが、Keychronの光学赤軸が気持ちいいのなんの。45gに劣化でもう少し重くなったであろうリアフォより断然軽いです。それに加えてメカニカルっぽいチャカチャカ感もあるので非常に気持ちの良いキータッチになっています。いい買い物をした。

 

 そんなわけで、キーボード沼に肩くらいまで浸かっている現状にあるのですが、多分しばらくはキーボードは買わないと思います。え、買わないよね? 1ヶ月もせずに2個もキーボードを買ってしまったので、自分がいまいち信用できません。K3がかなり良かったですし、テンキーが恋しくなったらリアフォを出せばいいので、今のところは大丈夫だと思うんですけどね。

 ということで、沼は怖いねという話でした。お買い物は計画的に。